ひまわり
「ねぇ、歩くの速い!」
「あぁ…
わりぃ」
「それと…
手を離してくれない?」
さっきまで腕を掴んでたんだけど…
いつの間にか手を繋いでいた。
「無理
麗のバイトの店は、どっちだよ?」
無理って何よ?
恥ずかしいだってば!!
それに…
さりげなく麗って呼び捨てで呼んでるし…。
って!
何、考えてるのあたし!
桐島先輩をどうにかしなくちゃ…
バイト先を知られてくない。
それに、あたしに関わって欲しくない。
「本当にいいから
桐島先輩は、帰って下さい。」
「俺のことは、奏って呼べよ?
いいからバイト先教えろ」