Time to be in love
「何って買い物?」



「…………よく会いますね。ゴールデンウィークの時も会いましたし」



「そう言えばなぁ、連絡は取ってるが会ってはねぇな。梨香と夏樹は元気か?」



「ええ、元気よ。ついでに連絡内容も教えてくれる?」



仕事モードに入った美穂に良心という心はない。実際これで何度傷付いたことか。



だけどなんとなく、例えるならばはまりそうではまらないピースみたいに違和感を感じていた。



警戒はしてるんだ。だけどその警戒がまったくもって別のところを警戒している。



大体美穂はその人自身を警戒する。例え依頼者という立場である人間にも。



でも今の場合違う。



この人のことは肯定しているんだ。でも別の、別の何かに警戒している。



簡単に例えるならば振って欲しくない話題とか。



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