Time to be in love
「お前の中でそれは邪魔なんだろ?なら、やめるか?



美穂みたいな優秀な奴がやめるのは惜しいがここ数年で安定もしてきている。



今後のことは俺達一同が守る」



人前で泣くことがない美穂が下を向きただただ泣いているだけだった。



苦しめるだけという存在だと自分を戒めていたあの頃。



それが一人の小娘が俺の考えを存在を変えた。



それから時間が流れ小娘は立派な蝶のような繊細ででもどこか目をひくところがある女となった。



その女は一生懸命守ろうと奮闘していた。自分の気持ちを押し込めてまで。



さぁ、開け冷たい檻の扉よ。

行くのだ、か弱くも力強く生きる蝶よ。



例えこの先何があろうとも彼女は振り返らないだろう。



いや、振り返らるな。



ただひたすら前へ、幸せへと走って行け。



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