Time to be in love
転校生恒例の挨拶当然視線は下を向いていて結構暗いやつという印象だったに違いない。



だけどそんな俺に声をかけたのがちょうど隣の席にいた美穂だった。



まぁ、隣の席だから声をかけるのは当たり前なのだが。



だいたい隣にいるやつは教科書を見せたりするだけなのに



美穂は授業に慣れない俺に教えてくれたりした。



もしかしたらこの頃からお節介だったのかもしれない。



当時の美穂は他人より大人しい感じの子供だった。



人と騒ぐことをあまり好まず、落ち着いた空間にいることを好む、そんな人間だった。



確かに小学3年生でこんな子供がいたらみんなから敬遠される。



いや、実際していたっと言うべきか。



でも、心のそこでは初めての感情が芽生えていた。





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