忘却は、幸せの近道
「せんちゃん、家を出なさい。」


今のままじゃ、もっとうまくいかない。


「けど....」


なんだかんだで、せんちゃんは、優しい。


沙奈ちゃんが心配なんだろうな。


「私は、憎みたくないから家を出たの。
また、周りと同じ家族に戻りたいから。
あのまま家にいたんじゃ、お互いを傷つけるだけだから。」


私の家を出た理由。


ちゃんと説明してなかったから。


「俺も家出る。
同居人じゃなくて、兄なんだって思いたい。」


「私、ちょっとだけど、前よりは薄らいだよ。
ただ、梨依ちゃんのそばにいたくて家を出たけど、結果オーライみたい。」


実依は、嬉しそうにせんちゃんに話した。


「明日から、家探さないと。
てか、梨依ちゃんの家ってどこ?」


「えっ?
なんか関係ある?」


家を出る直前も住所聞かなかったのに。


「千里、まさかだけど。
近くで探す気?」



実依は、嫌そうに聞いた。


「もちろんだろ。」


当たり前のこと聞くなって感じだった。


せんちゃん、なんかウキウキしてない?
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