忘却は、幸せの近道

現在②

「やっべぇ〜、遅刻、遅刻。」


もっくんがすごい勢いでリビングに。


「百輔、タクシーは、呼んだのか?」


ニヤリとトーくん。


「えっ?
やぁ〜。」


もっくん、困ってる。


「沙奈、タクシー呼びなさい。」


もっくんの慌てようにいっくんが冷静に対応。


沙奈ちゃんも慌てた様子もなく電話をかけていた。


まあ、こんな事はいつもだ。


男ってやつは。


私があんなことになったとわかっていながら。


嫌がらせとしか思えない。


私が、どんな目にあって、どんな風になったかなんて、知らないから。


けど、明らかに男に襲われたのはわかるはずなのに。


気を使う様子もない。


最低だ。


だから....


それだけじゃない。


私は、世間体を優先にした。


結局は、自分が大事なのを知ってるから。


私が、黙っていれば上手くいく。


蒸し返さなくていい。


私は、正解を選んだんだ。
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