忘却は、幸せの近道
「あまり無理しないように頑張りましょうね。」


「はい。
けど....」


私は、何を頑張ればいいかわからなかった。


「私の旦那はね。
精神科医なの。
だから、精神的な面もサポートできるはずよ。」


「結婚してたんですか....」


あんな恐怖を味わいながらも男の人を怖いと思わないのかな?


「梨依ちゃんの考えてることわかるわよ。
いまだに男の人が、怖いってのはあるわよ。
けどね。
旦那はね。
私を助けてくれたヒーローなのよ。」


先生の頬は、赤く染まっていた。


「私も見つかるかな?」


一緒にいてくれて、支えてくれる人。


「見つかるわよ。
大丈夫だから。」


そう言って、私を抱きしめてくれる。


家族に望んだことを先生がしてくれるだなんて。


なんでかな?


私は、先生の温もりに安心して意識が遠のいた。
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