忘却は、幸せの近道
「伊藤先輩ですよね?」


梨依の妹は、興奮状態だ。


「実依、知り合いか?」


梨依の弟は、不思議そうに聞いた。


「せんちゃんは、バカなんだから。
同じ高校だったじゃない。」


梨依の弟は、首を傾げながら思い出しているようだ。


てか、妹の方は知ってんだ。


俺って、そんな有名だったっけか?


「.....あぁ〜、女子がいつも騒いどった先輩だ。」

騒いでた?


そんな記憶は、ないな。


てか、ずっと梨依に夢中だったからな。


「実依と千里と同じ高校だったって事は、梨依とも。」


一番目の兄さんが、確認するように聞いてきた。


「はい。
去年、卒業しました。」


「今は?」


「大学生ですけど、なにか?」


「ふ〜ん。
君は、梨依とつきあってるんだよね?
さっきの屋上での会話を聞く限り。」


睨まれてる?


一番目、二番目、三番目の兄さんと弟に。
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