甘いKiss
第1章
*何様?俺様!?
午後の授業は頭に入るはずなくて
美波に散々説教された。
「奈々。あんたねー。大体
片桐は特Aの人間。あたしたち
バカレベルの人間は興味ナイの。」
「でもぉ‥」
「でもじゃない!これで
分かったでしょ?片桐はやめなさい」
美波の言うことに
頷けなかった。
「おーい、奈々ぁー。
どうゆうことやねん!」
この関西弁男、翔也は
あたしの幼なじみ。
「どうゆうこともこうゆうことよ!
あたしは片桐くんに手紙受け取って
もらえませんでしたぁー!!
これで満足?」
あたしはギロリと翔也を睨む。
「うっ‥奈々。
どないした?」
「うわぁあぁあぁあぁん!
何なの!?あの男!!!
あたしの気持ちを返せぇえぇえ!」
「翔也、ごめん。奈々のこと
ソッとしといてあげて。」
美波の優しさ(?)は
心の癒やしになる‥。