金髪の君*完結


−−−馴れ馴れしいか…


嫉妬よりも美月の言葉がショックで、心達から目を反らした。


「こいつはいいんだよ。」


そう言い、私の頬を撫でる。


「−−−っつ…」


驚き、顔を上げると優しい瞳で見つめる心。


「し、んちゃん…」


私しか聞こえない程の小さな声で彼を呼ぶと、一瞬口角を上げたような気がした。


彼が昔から、慰めるときにする癖。
彼の手はもう頬にはないが、彼が変わっていなかったことが嬉しい…



私達の横で肩を震わせている一樹は後でお説教だ。






< 246 / 858 >

この作品をシェア

pagetop