金髪の君*完結


綺麗な顔に紅葉を作るよりマシかなと思う。


「あお、変わりすぎだ。」


痛さで歪んでいた顔は元通りの無表情。


「しんちゃんがいけないんだもん。
お化け屋敷に入れて反対側から扉を押さえるんだもん!!」


「押さえた?」


「しんちゃん達が押さえて出れないようにしたんでしょ?」


「あ?押さえてねぇーよ。」


「…え?」


「教室に押し込んでからドアには触ってねぇーし、押さえてた奴もいなかった。」


「そ、それって…



きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」



この日、学校中に私の悲鳴が響いた--…



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