―百合色―
『あ~暇だな!』


空に向かって大きくあくびをした。


テニスコートをたまたま見てみると、見つけたんだ。

『百合…』


大勢の女子から、百合を見つけた。


テニスラケットを振り、
ソフトボールに当たり向こう側へと飛んだ。


そうなると、百合は笑顔でゆかと喜んでいた。


俺はそんな百合をしばらく見つめ、再び審判に戻る。

でも、数分経つか、経たないかでまた百合を見てしまう。


すると、


『光輝っ!!』


亮の叫ぶ声が聞こえた。

俺は振り返る。


だが、バーンという音が聞こえた。


俺の頭にボールが当たったのだ。


『いてぇ~!!』


頭を抱えながら、座った。


これは神様の罰かな?



百合、お前はどんどん可愛くなっていく。


俺、お前を離したくないよ。


でも─…

俺達の付き合いは、まだまだ子供の付き合いだったのかな──……
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