―百合色―
授業中、どうすればいいんだよ?


休み時間何すればいいんだよ?


誰を見ればいいんだよ。


考えるだけでパンクしそうだ。


俺は頭をクシャっとした。

『な─に悲しい顔してんだよ?』


俺の前の席に座ったのは、亮だ。


『亮か…いや?何でもねぇよ?』


俺は頬杖をつき、窓の方を眺めた。


『嘘つくなよな、鈴木が居ねぇとダメだってか?』


『そうだよ…わりぃか』


百合の席を眺めたって、
見えるのは百合の幻想で、瞬きをしてしまえば、
その幻想はすぐに消えてしまう。


その度、胸が苦しくなる。

会いたいという気持ちが膨らんでいく。


時が経つのは遅い。

秒針が、もっと早く動く方法はないのだろうか?


時間が経つのを早くするには、君が隣にいればいいだけなんだ。


すごく簡単なのに─…


すごく難しい─…
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