Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





温かくて、広く逞しいその胸に安心すると、日向のシャツに涙を染み込ませた。


あたしは昔っから頑固で意地っ張りで強がりで…悔しくても悲しくても、絶対人前で涙は流さなかった。


だけど、そんなあたしも日向の前だけは違って、どんなに我慢してた涙も悔しさも彼の前だけでは全部吐き出せた。


だからかもしんない。


泣きたくなくったって、我慢してたって、日向の声を聞くと何でか涙が出る。




< 354 / 841 >

この作品をシェア

pagetop