Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『瞬間移動?…幽霊ってそんな事も出来るんか。いや、でも―――…』
『疾風』
隣でぶつくさと呟いていた疾風の声を遮ると、彼は『ん?』と顔を上げる。
初めて会った時の、あのまあるい子犬のような目に、本当に聞いても良いものかと少し決心が鈍った。
今日ここに来たのは疾風に昨日聞けなかった事を聞くためなのに、こんな瞳を向けられると聞くに聞けなくなってしまう。
もし本当に言いたくあらへんのなら、やっぱり聞かん方がええんやろか?
そう思い疾風の瞳を見つめるあたしに『どないしてん?』と優しい声が落とされた。