Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
『やっぱ―――…』
「最高にアホやけど、誰より素直で可愛い奴」
“やっぱりいい”
…そう、あまりの沈黙の重さに耐えかねて、聞かなかった事にしようと思った。
だけどあたしが最後まで言い切る前に、日向の優しい声が遮った。
神様はやっぱり意地悪だ。
―――“そんなヤツおらんわ”
どこまでも勝手な答えを求めていた自分に、吐き気がする。
『そ、そっか…』
目の前にうざったく溜まっていく涙を、止めるすべを知らなかった。