私の彼は超人気芸能人
「ところで、いつまでTシャツにジーンズ?」


不意に小百合が聞いてきた。


「いつまでって最後まで」


「まさか、その格好で行く気じゃ」


「そのまさかよ」


「「え゛ぇ~」」


い゛っ!! 耳が……。


朝から二人の揃った声は、痛いよ。


「いいのよ。私は、これで…」


「優、やっぱり早めに来て良かったね」


「うん。まさか、本当に行くとは思わなかった」


全く、何を二人で話してるんだか。


「私、ちょっと飲み物とってくるから」

私が立ち上がった瞬間だった。


「逃がさないわよ?」


「え?ゆ・優?」


なんか、いやな予感が……。


「さぁ、小百合!!やっちゃお」


「そうね」


「ちょっと、来ないでよ」


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