相想相愛
━自宅
「優衣!?」
「ただいま。」
「・・・優衣、遊んでこなかったの?」
「遊べるわけないじゃん。
 あんな環境の中で。
 お母さんも知ってるんでしょ? 
 なら、言ってくれればよかったのに。
 意味わかんない。
 やっと最近、自分に障害があるって
 忘れられてたとこだったのに。
 なんか、裏切られた感じだよ。
 もうみんなと遊びたいくないし
 学校も行きたくない。
 もう、誰も私に関わらないでよ・・・」
「優衣、そうじゃなくてね?」
「言い訳なんて聞き飽きた。」

誰も、信じられなかった。
何を信じればいいかなんて
わからなかった。

『直輝へ。
 友達に言われたよ。
 障害者は自由に生活しちゃいけないんだって。
 直輝にまで迷惑かけちゃいけないから
 もう・・・ゴメン。    優衣より』

メールを打ってすぐに寝た。
寝てないと涙が溢れてくるから・・・
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