秘恋
「智くん、あの〜」
小さな女の子が不思議そうに
あたしを見つめてくる。
大きなパッチリした瞳で。
「あぁ、コイツ?
ただの友達だって!」
──…え?
「だから変に気にするなよ?」
──あたし彼女じゃないの?
「昔から仲良くてさぁ…」
──ちょっと待ってよ…
「話が合う女友達だし」
そんな大事なことを
明るく笑って言う智也。
話を合わしてくれって言うように
目で合図までしてくる。
だから…
「うん。そうなんだ…」
つい言葉に出したのは
デタラメ。
言いたいこととは
全く違う言葉だった。