続・特等席はアナタの隣。
「ちょっ…!!和泉君…!?」

モカが戸惑いながら腕を離そうと抵抗をみせるが、ガッチリと掴んで、そのままカフェテリアから連れ出した。


「ちょっと待ってよっ…!!」

少し怒ってるようにも聞こえるモカの声には何も答えず、近くの空き教室に入った。



「和泉君ってば…!!」

「いいから座って」

まだ戸惑いの表情を浮かべているモカを椅子に座らせ、俺もその隣に座りモカに身体を向けた。


「モカ、何を悩んでる?」

「え…?な、何突然…」

「不安になったら俺に言えって言ったろ」


静かに問うと、モカが不安げに瞳を揺らしながら俺を見つめてきた。




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