裏切り恋愛
「なーんか、イイ感じだね?圭斗と実由」

舞がコウに小さく言った。
コウも、頷きながら微笑んだ。

「なんつった?」

圭斗がコウを小突いた。

「って!何でもねー!」

コウは圭斗に実由と同じようにべーっとして実由の方へ走って行った。
舞は、そんなコウを見つめる。

「……」

舞が黙りこんだのを見て、圭斗は、

「好きなんだろ?コウのこと」

と、ボソッと言った。

「へっ?あ、あぁ、……うん」
「がんばれよ」

圭斗は舞にそう言って、実由とコウの方へ駆けて行った。
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