裏切り恋愛
裏切り恋愛Ⅲ


七月も半ばに入った。

「あっつーい!!」
「ねーっ。明日から夏休みだよ!」
「俺も楽しみぃっ!バスケの合宿もすぐ終わるし」
「じゃあ海行こっ海!」
「いいなー。三十日辺りでよくね?」
「いいねっ!」

四人で実由の席に集まり、海に行く予定を立てる。
圭斗は上の空でそれを聞いている。

教室にひとりの女の子が来た。

「あのぉ……」

その子はおずおずと恥ずかしそうに実由達に向かって話しかけてきた。

「あ、はい?」

舞がその子に返事をする。

「宇山くん、ちょっと……いいですか?」

敬語で離すその子はくりくりした大きい瞳で巻かれた茶髪がとても似合う、可愛らしい女の子だった。

「何ー?」

最近、女の子に対する態度が少しだけきつくなった圭斗。
以前よりファンは少なくなったけれど、まだまだ圭斗ファンは多い。
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