裏切り恋愛
「舞は元気だねぇ」
「何言ってんの?実由もでしょ!朝ごはんいいの出たんでしょー?」
「それも……あるけど!」
「えー何何?他にもあるの?」

実由の意味深発言にひとりテンションが上がる舞。

実は……朝からあたし、イイ夢見ちゃいました♪

……なんて言えるはずもなく。
実由はにんまりと微笑んだ。
今はもう、相手にされることも滅多にない、彼へと視線を傾け、頬を赤らめながら。

……圭斗、あたし、夢で圭斗と付き合うことになったの。嬉しくて嬉しくて、堪らなかったよ……?でもやっぱり、夢は夢なんだね。圭斗は冷たい瞳で空を見てる。

実由は圭斗を見つめた。
が、圭斗がこちらを向いたため、バッチリ合った目をすぐに逸らした。

あたしは圭斗を見れない。
見れないよ、もう……。

圭斗は実由に聞こえないようにため息をついた。
実由はまだ顔が赤い。
舞は様子がおかしい実由を元気付けるため、

「ホラ!今日は部活、行くでしょ?」

と笑った。

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