同級生
右隣りでチャリを漕ぐ『斉藤一哉』と、少し後ろでチャリを漕ぐ『中野人志』。

中学の時から何故か気が合い、良い事も悪い事もいつも3人でしていた。



人見知りが激しいのに、一度砕けるとやたらと無駄に弾ける一哉。


チビで太ってるクセに、やたらと女扱いが上手く、どんな奴の懐にも簡単に入れる人志。



女の好みも全く違うし、趣味だって全く違う。

3人の共通点はこれと言って無いのに、不思議な程気が合った。



「あ、また降って来た。急ごうぜ」

一哉の言葉に釣られるように、チャリを漕ぐ足を早めた。
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