Kissシリーズ・「ワル男とのキス」
ワル男とのキス
「邪魔するぜ」

「ホッントに邪魔だっ! キサマっ!」

ビュッ!

「おっと。アブね」

私の投げたシャープペンが、ヤツの顔面に直撃する前に、キャッチされてしまった。

「ちぃっ!」

「…お前、本気だっただろ?」

「当たり前。本気で邪魔だと思っているからな」

私は深く息を吐いて、イスに座りなおした。

そして目の前のソファーを指さした。

「とりあえずそこに座れ。言いたいことがある」

「分かったよ。生徒会長」

異国との血が半分入ったヤツは、顔立ちも体も良くて、女子生徒に大変人気だ。

いつも女子生徒に囲まれている。
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