lotlotlot3-血脈の果て-
「あとは・・・イバーエ君がどうかだが・・・。」
エーマリリスは急いで確認した。
「やっぱり思った通りだ。彼らの村は他の村と交流が少なかったのだろう。これならリーグ君を救える。なぁ、イバーエ君。友達を助けるためだ、血を貰ってもいいよな?」
寝ているイバーエが返事をするわけもない。しかし、念のため確認した。
「ほら、イバーエ君もいいって言っている。さっそく、輸血だ。」

リーグの魔法使いとしての血が薄まるにつれ、アオスの雨は消えていった。魔法が使えなくなった証拠だ。ただ、その間雨を浴び続けたせいでイバーエはかなり癒されていた。全ては浄化され、血が持っていた憎しみの記憶やリーグに対する妬み、そんな醜いものが消えていった。



ふたりの歩む果てには何があるのだろう。簡単だ。無限の可能性が拡がっている。もう、言術だとか魔法だとかどうでもいい。楽しく、明るく、元気よく。未来を謳歌するだけだ。
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