ちぇんじ☆
 と、とりあえず、だ。
 カズちゃんに性知識があることが一応分かった。
 後はそれを人間版に修正して教えれば良い。

 相手に僅かでも知識があれば、それを膨らますのは何も知らない人間に一から教えるよりは容易だ。
 少し、カズちゃんの夢(?)を壊すことになるかもしれないが、そろそろ真実を知っても良いだろう。

 歪んだ知識を植えつけた人間の追求は後日に回すとして、私とカズちゃんで『その行為』をしなければならないんだから――。

「カズちゃん、それをね……人間同士でもするの」

 私の言葉に「ええ!!」と驚きの声を上げて、ますます顔が赤くなるカズちゃん。
 ちゃんと私の話した言葉の意味を理解できたようだ。
 ホッとする反面、カズちゃんのウブな反応にこちらまで恥ずかしくなってきた。

「それって……つまり……ぼくのオチン……をかすみおねーちゃんの……こと?」

 肝心な部分は声が極端に小さくなっているので聞き取れなかったが正確に理解したようだ。
 後は――それができるかどうかの意思確認だよね。

「どう……? できそうかな?」

 私の短い問いかけにカズちゃんは顔を赤くして俯いたまま答える。

「なんか恥ずかしいけど……それで元に戻れるなら」

 これで……カズちゃんの意思も確認した。
 後は……するだけだ!
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