ちぇんじ☆
 自分のことだけにこれは絶対にそうだと思う。

――真里は絶対に何かを話すことをためらっている。

 そうでなければここまで本題に入るのを避ける必要がないのだ。
 このままじゃ話がまた停滞してしまう、
 そう思った私は隼人くんの鞄の中から小さいサイズの鏡を取り出す。
 正直なところ私一人では真里に口を割らす良いアイデアが思い浮かばない。
 隼人くんに相談しようと思った。

(お前の人格さ、何か思いついてない?)

 鏡を覗きみ鏡の中の隼人くんに目配せをして意見を求める。
 隼人くんも私と同じ意見のようだ。

――やっぱり聞き出さないとね。
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