バトンクッキー


 そのときを待っていたかのように三浦が部室に入ってくる。


「まだ帰ってなかったのか?」


「キャプテン、お話があります」


「なんだ?」

 かしこまった三浦の言い方からすると、話しの内容は軽くはなさそうだ。


「嘘をついてすいません」

 三浦は勢いよく頭を下げる。


「ああ、三冠王に輝いた経験があります……だろ」

 あのとき三浦は売り言葉に買い言葉で、つい口から出任せを言ってしまったのだろう。

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