愛の雫
「本音を言えば、希咲も泰人も友達だし、二人がずっと仲良しだったらイイのにな〜とは思ってたよ。……でも、ちゃんと話し合った結果なんでしょ?」


絵里香に真っ直ぐな視線を向けられて小さく頷くと、彼女はニコッと笑った。


「じゃあ、仕方ないよ!」


そう言って笑った絵里香に、胸をホッと撫で下ろした。


早苗の言った通り、あたしが気にしていた程、彼女は気にしていなかったのかもしれない。


どちらにしても、絵里香の機嫌を損ねてしまわなかった事に、心底ホッとしていた。


< 173 / 830 >

この作品をシェア

pagetop