愛の雫
早苗の家に着き、二人で作ったインスタントラーメンを食べてから、いつも通り交代でお風呂に入った。


先にお風呂から上がったあたしは、いつもなら早苗の部屋で寛いでいるんだろうけど…


彼女に凪兄との事を話すと決めたからなのか、何だか落ち着かなくていつもみたいにリラックス出来ない。


携帯を弄っていても、雑誌を読んでいても、気持ちは散漫(サンマン)していた。


そんな自分に深いため息を一つ零した後、早苗が敷いてくれた布団に体を預けるように寝転んで、そっと目を閉じた――…。


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