愛の雫
翌朝、あたしは重怠さを感じる頭を押さえながら、ダラダラと体を起こした。


その瞬間、頭を襲った鈍い痛みに、思わず顔を歪めてしまう。


「痛っ……!」


昨日の絵里香との電話でのやり取りと、早苗との事が気になって…


昨夜は珍しく寝付きが悪かった上に、全然眠れなかった。


絵里香と電話で話した時の彼女の言葉も気になって、不安を覚えたままの胸が酷く騒ぐ。


ベッドに座ったまま深いため息を零し、ボーッとする頭を押さえながらうなだれてしまった。


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