愛の雫
告白がキッカケになったのかはわからないけど、二人の距離は少しずつ近付いていったみたい。


会話をすれば、パパの口から出て来るのは決まってあたしの事…。


「広之さんね、いつも希咲ちゃんの事を自慢してた」


「え……?」


陽子さんからその事を聞いた時、あたしは目を見開いた。


「『優しい子なんだ』って言うのが口癖でね。それから決まって、『希咲は本当に努力家で妻によく似てるよ』って幸せそうに言うの」


そう話した陽子さんが、ニッコリと微笑んだ。


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