愛の雫
パパの言葉に、胸の奥がじんわりと温かくなった気がした。


優しい温もりが、心を包み込むように広がっていく。


「本当に、よく似てるよ」


言葉を噛み締めるようにしみじみと話すパパは、本当に幸せそうにしている。


斜め後ろに立っているから顔をちゃんと見る事は出来ないのに、パパの表情が見て取れるみたいだった。


「爪や鼻なんて、希咲の赤ちゃんの頃にすごくそっくりだ」


一度振り返って穏やかな笑みを浮かべたパパを見て、ママと過ごした日々が鮮明に蘇って来た。


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