愛の雫
「希咲ちゃん、着替えとか取っておいで。あたし達は先に帰ってるから」


「あ、うん……」


奈緒ちゃんの言葉に戸惑いながら返事をすると、彼女は一瞬だけ目を見開いてから小さく笑った。


「やっぱり、あたしも一緒に希咲ちゃんの着替え取りに行ってもイイ?」


「え……?」


「ほら、あの漫画の続きも借りたいしさ!ねっ?」


そう言って微笑んだ奈緒ちゃんには、あたしがパパと二人きりになる事にまだ少しだけ不安を抱いていた事がわかっているみたいだった。


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