愛の雫
その後も早苗と他愛のない話をして、日付が変わる頃に交代でお風呂に入る事にした。


「あたしは後でイイから、先に入っておいでよ」


「うん、ありがと!」


あたしは笑顔で頷いて、クローゼットの中にあるタンスから自分の着替えを出した。


「希咲の服、増えたよね」


「確かに!部屋着なんて、家よりいっぱいあるし!」


「マジッ!?どっちが自分の家なのかわからないじゃん!」


そう言った早苗と顔を見合わせながら声を上げて笑った後、彼女の部屋を出た。


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