わたしの、センセ
―悠真side―

朝方、はっと目が覚めると、僕はすぐにさくらの身体に触れた

さくらの言うとおり、熱はあがってないようだ

良かった

さくらの寝息を聞きながら、僕は枕に頭を乗せる

結局、夕食も食べずに、ベッドになだれ込んでしまった

サイアク、サイテイの男だな、僕は…

さくらはまだ未成年なのに、男の欲望を吐き出してしまった

気持ちが良かったけど、ね

凄く気持ちよかった

こんな充実感は久しぶりだよ

身体は疲れているはずなのに、さくらに触れるたびに元気がみなぎっていくんだ

まるでさくらのエネルギーを奪ってしまったみたいな、そんな気さえしてしまう

キスをするたびに、もしかしたら吸い取っていたのかも?

僕はベッドの脇の棚に置いてある携帯に手を伸ばすと、時間を確認した

5時…か

そろそろ起きるか

シャワーを浴びて、帰る支度をしないとな

僕は身体を起こすと、ベッドに座った

さくらの身体に布団をきちんとかけると、僕は欠伸をして首を回した

あー、面倒だな…仕事

なんで休日にも部活の練習があるんだろ

練習がなければ、もっとさくらとゆっくりできるのに


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