蝶の涙


「てか翔!!あの可愛い
子こっちにきてるよ」


浮かれすぎだろ…
アイツ誰なんだ?


高いヒールをならして
長い金髪の髪を揺らし
歩いてるだけなのに
色っぽくてみんな
絶対に振り向く。


その女と目があった。


だから...


「キミ俺になんか用?」





俺が沙弥をみて
一番驚いたのは...





君の刺青。



そして誰よりも
その刺青が似合ってた。


首筋に蝶...
腕には薔薇と蝶。



沙弥?
昔聞いたよな?
「なんで蝶の羽が
剥けてるの?」って。


お前はこう行ったよな?

「薔薇の刺で羽が
むけたんだよ。薔薇は
蝶が大好きだから飛べ
ないようにしたの」



沙弥の腕の刺青は
残酷で綺麗だった。





「蝶が泣くときは
人生の終わり。そして
あたしの終わり…」




沙弥の口癖…



疑問だらけで...






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