約束
「次で最後の公園・・・」


ここにいてもしかたがない。


次の公園に私は向かった。


本当に次の公園があの公園なのだろうか。


どんどんと不安が募っていく。


そしてずっと不安でしかたなかったこと。


「あの子はこの約束を覚えてるのかな・・・?」


あの子はくるだろうか。


約束を守りにくるのか。


それとも今はそんなことどうでもよくなっているのか・・・・


「・・・っ」


それはすごく悲しい。


けれど私は決意をした。


あの公園であの子に会うために。


そして後悔しないために。


私は公園にいくのだと。



そして最後の公園についた。


「ここ・・・!」


そよそよと秋の風がふいている。


そこには時計台があった。


そして。


「あ・・・!あの犬!」


近くの家で犬がほえていた。


確かにあのとき、あの子の名前を聞こうとしたときにさえぎった犬。


そしてこの公園にはなにか懐かしいものを感じた。


「ここだったんだあ・・・・」


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