主従関係
「友達になって欲しいの。」


「……えっ?」


「同い年だし。せっかくなんだし仲良くしよ?」


エリカさんは無邪気な笑顔を私に向けてきた。


「…まあ、そういう事でしたら構いませんけど……。」


構えてた分拍子抜けしてしまった…。


「あー!!友達なんだから、敬語はナシね。」


片目を閉じ、ウインクをしてみせた。


「私も花蓮って呼ぶから私の事も呼び捨てで呼んでね!」


「…えっ……それはちょっと……。」


私…いちお、櫻庭家の使用人だし…。


直人様の婚約者の方にそんな馴れ馴れしく呼べない……。


「花蓮も立場があるから難しいなら二人の時は呼び捨てねっ!!」


ニコッと笑った。



まあ…。本人が望んでるんだし二人きりならいいかな……?
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