主従関係
「さっき、花蓮怒ってたから俺…何かしたかな〜?と思って。」



直人様の悲痛な声が胸に響いた。



ズキズキと直人様にそんな声を出させてるのが自分だと思うと胸が痛んだ。



ううう……。嫉妬したなんて言えないよ。



ギュッと直人様が抱きしめる手に力を込めた。




///


ひやぁ〜〜///



「あ、あのっ!!直人様のせいじゃなくて……ちょっとイライラしただけで……///」



「如月に嫉妬したの?」



クスッと笑いを噛み締めるように聞いてきた。


カアァァ///


振り返るとニヤニヤと笑っていた。



「もうっ!からかわないで下さい!」


直人様の腕から逃れようとしたが


「ダーメ。もうちょっと!」


放してはくれなかった。
< 253 / 311 >

この作品をシェア

pagetop