【一話完結×短編集】ビター&スィート
どうにかこうにか落ち着くと

教室を後にして

下駄箱に向かう




そんな中…日野崎くんを見つけてしまった




さっきの今で…


出来れば気づかれませんように…




そう思いながらも、日野崎くんばかりを見てしまう




友達と2人で歩く日野崎くん




少しだけど

会話が聞こえてきた





「日野崎~、チョコ貰ったんだって?」



「あぁ」



顔が火照ってくるのがわかる





「でも…無理」




その一言に温度が急降下した




足も動かせれない




デモ…ムリ…



確かに…ムリ…そう言ったよね…



よく考えれば

『好き』


その気持ちがいっぱいで

いっぱい過ぎて…


何も考えずに渡しちゃった




彼女がいるのかな?とか思わなかった訳じゃないけど

ただチョコを渡して…気持ちを伝えたいって思った



ただ見てるだけでも嬉しかった



けど…知って欲しかったんだ…




涙がこぼれそうで俯いて

思う事は後悔ばかり…



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