フレアップ!!上巻
学校中を歩き回る俺に、話しかけてくれる人もいなければ、目さえ合うこともない。
ただ誰かとすれ違う度に空気みたいな俺に陰口が届く。
・・・人気のないとこにいこう。
くるりと方向転換をきめると、体育館の裏を目指しはじめた。
体育館裏ならば誰もいないだろう。
あそこは夏は草がぼーぼーで冬は風が直撃するので生徒からは嫌われる最悪スポット。
嫌われている俺にはぴったりなのかもしれない。
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