†Dragon Guardian†
「あら、随分必死ねぇ」
弥嘉の言葉を聞いた翠は
若干垂れ気味の蒼い目を
細めて妖艶に微笑んだ。
その様子に弥嘉だけでは
なく紗奈恵も背筋が凍る
感覚に陥った。
その隙を突き、翠は突然
顔を近づけて弥嘉の首に
腕を絡ませる。
ちゅっ
弥嘉の右頬に、一瞬だが
柔らかいものが触れた。
『――――い、今確かに
何か右の頬に当たったよ
うな気……が?え、え、
ええっ!?ななな何故!?』
そう心の中で叫ぶや否や
弥嘉は顔をみるまに赤く
染めながら、右頬を手で
おさえていた。
一方翠はそれを見ながら
「まぁ新鮮だこと~」と
嬉しそうに呟いた。
それが終わらない内に、
翠の妖艶さで凍っていた
はずの紗奈恵は、右隣の
彼女に掴みかかった。
「あなた……弥嘉になん
てことしてくれてるんで
すか!?さっきの自己紹介
聞いていたでしょう!?」
「聞いてないわよ、寝て
たから。第一友達絡みで
嫉妬心を剥き出すなんて
相当みっともないわね」
怒り狂う紗奈恵を尻目に
翠は冷静に切り返した。