美人薄命


「離婚したらモテるって聞くけど、案外本当なのね〜。」


「芽衣、人事だと思って…って離婚してないし!」


仕事帰りに寄ったHangoutで楽しそうに隆司くんと小池くんの話を聞いている芽衣。


「でもあの忠犬くんがどSだったとはね!」


明日香も面白そうに聞いている。


「で、ミトちゃんはどっちにするの?」


いつの間にか陽平さんまで話に加わっている。


「どっちって言われても…」

何故か春人くんの顔が浮かんだ。

「…っないない!こ、恋とかそんな気にならないし!」


「とか言って本当は二人じゃない別の人が居たりして♪」


「っ!?ゲホッ…ゴホッゴホ」

「大丈夫?」


芽衣の言葉に思いっ切りむせる私の背中を明日香が摩ってくれる。


「彼氏出来たらちゃんと紹介してよね〜。」


芽衣は私にお構いなしで話を続ける。


「だからまだ暫くは恋はいいって!今は仕事よっ!
とっところで明日香はどうなの?」


「私は…長谷川くんもいいけど本当はどSの小池くんも興味あるわ。」


「ちがっその話はもういいってば〜!」


皆が笑う中、私は何故春人くんの顔が浮かんだのか考えていた。


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