美人薄命
「こんにちは…」
店内には春人くんと私を睨む沙織さんの姿。
「配達です…。」
沙織さんからの視線に堪えられずに俯く。
「帰って。」
春人くんの声に顔を上げる。
「…じゃこれで。」
紙袋を春人くんに渡して店を出ようとしたときだった。
「あんたじゃなくて、沙織お前もう帰って。」
「え…」
「は?」
「あんたは作業場行ってて。」
「は、はい。」
淡々と話す春人くんに言われるがまま作業場へ向かう。
「ちょっと待って!何で私なの?
それにその子は部屋入れるんだ?」
「え…?」
沙織さんの言葉に足が止まる。
「お前には関係ないだろ。婚約者のとこ帰れよ。」
「こっ婚約者!?」
二人の間でアタフタする私に関係なく会話が続いていく。