美人薄命


「へ?」


「ほら〜白井くんもそう言ってるし、間抜けな声出してないで帰りなさい。」


空気読んでよ、髭男!
心の中で悪態をつきながら、芽衣に追い出されるように店を出た。


「なんか…ごめん。」

芽衣の企みに巻き込んで。


「別に。」


相変わらず無口な春人くんに何も言えなくなり、そのまま歩く。



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