狼執事とお嬢様♡
『あのー…高野ーサン…?』
支葵の殺気が刺さって痛いのですがー…?
「お嬢様?俺等執事にもナシですか…?」
『う゛…だってぇ~…』
目が…怖すぎるよ、支葵…
丁寧に喋られてもですねッッ!?
それにー、熱で寝込んでたし…?
今だって病み上がりじゃないですかッ!
「ホント、ヒドイですよね…色々と♪」
『海琉~…』
「少しっつーか…かなり。
期待してたんだけどな?」
『矢野…サン…?』
俊、怖いッス!
海琉なんて口笑ってても目笑ってないしね!?
料理未体験なんで、作るのは無理なんですよぉー?
ってことで!
『買うから、いいでしょぉ…?』
「「「「ムリ」」」」
ガ―――ン。
婁唯まで一緒になって…!
すっごいムカつくのですがー?
未だ支葵の腕に肩を抱かれている私は下唇をかみ締めていた。
不意に、支葵の顔が耳元に下りてきて、
「作ってくんねぇなら、今ここでキスすんぞ。」