好きだよ、好きだよ。
暗い夜道を2人で歩く。
「うわぁー思ったより暗いなー。みさ、ここまででいいよ?」
そう玲央は言ったけど、まだ家をでてから10歩くらいしか歩いてない。
いくらなんでも、心配しすぎでしょ。嬉しいけど。
「ははっ!まだ全然歩いてないし。心配性にも程があるよ!」
私の笑い声が静かな夜道に響く。
「そんな笑んなくても…。
みさ、可愛いから心配なんだよ。」
……またそうやっておもわせぶり。
「バカっ!何いってんの!」
可愛いなんて言われなれてない私は、つい、可愛くない事を言ってしまう。
「ホントなのに……。」