好きだよ、好きだよ。
「あのー…」
と早くこのやりとりを終わらせたかった私は、話を切り出す。
「教科書どうすればいいの?」
「んー…、じゃあ折角だから借りるね!ありがとう、千葉…?さん。」
「いえ…、でもうちのクラス、3時間目英語だから、それまでに返してもらえる?」
「うん!わかったぁ。」
「じゃあな、みさ!」
2人は仲良さそうに、自分たちの教室に戻った。
こう見ると、彼氏彼女みたい。
もうっ!
玲央も私じゃない人に借りればいいのに。